淀橋教会(峯野龍弘牧師)に通うクリスチャンGreen Culverのブログです。

Saturday, December 12, 2009

峯野龍弘牧師「わが人生の変革」(3)

初めて教会へ
父に対する激しい憎みは、依然として心の奥深くに潜んでいました。一方では、このような憎しみは捨て去らなくてはならないという思いがあり、二つの考えの板ばさみとなり、気がおかしくなりそうでした。聖書を読んで描く自分の理想像と現実の自分が、真っ向から対立しました。聖書は厳しい律法の書のように、思われて来ました。

ある日、近所に住むMという婦人に呼び止められました。その方は蒲田シオン教会の会員で、「よろしかったら、是非教会にいらっしゃいませんか」と私を誘いました。蒲田シオン教会は蒲田駅の近くにありました。当時の蒲田駅は、現在では想像もつかないほどみすぼらしいバラック造りの駅舎で、駅の周辺には屋台や赤提灯の飲み屋が立ち並んでいました。こうした駅前の雑踏を抜けて、教会に行きました。

それは伝道会の晩でした。二階の集会場は、私にとって、別天地のようでした。私を迎えてくれた人々の顔が、何と輝いて見えたことでしょう。親切で温かいもてなしは、身にしみてありがたいものでした。その場の雰囲気は、愛に満ち、喜びに溢れていました。

やがて集会が始まります。讃美歌が歌われ、証しが続きます。その時の讃美歌の一つに次のようなものがありました。

明るくなった 明るくなった
ほんとだよ ハレルヤ
みんなの顔が 明るくなった
ほんとだよ ハレルヤ

会衆一同が、手拍子を打ちながら楽しそうに歌っています。

最後に、説教者は言いました。「皆さんの中に、今晩の話を聞いて、キリストを心から信じ、救われたいと思う人はありませんか。そのような人がいたら、勇気を出して前に進み出て下さい」

私は、今まで他人の言葉に従って行動するタイプではありませんでした。それなのにその時は違います。だれよりも早く前に進み出た私は、自分の罪と不信仰を心から悔い改めました。自分でも不思議に思うほど素直になり、十字架による主イエス・キリストの救いを完全に信じ、一切の重荷をキリストの十字架のもとに投げ出すことができたのです。

心の重荷は嘘のように全く消え去って、大きな喜びと平安が心に満ちあふれてきました。先輩クリスチャンの励ましの声に送られて外に出てました。来た時の道を戻り、蒲田駅に向いました。不思議なことに、あんなに暗く殺伐としていた蒲田駅前の雑踏と駅舎が、何か別の場所のように見えました。


← 「わが人生の変革」(2)「わが人生の変革」(4) →



↓ ↓ ↓ ランキングに参加中です。クリックお願いします!

にほんブログ村 哲学・思想ブログ キリスト教へ

0 comments:

Post a Comment